百錬ノ鐵

百合魔王オッシー(@herfinalchapter)の公式ブログです。

「みどりのらいおん(greenlion1987)」が作成した「トランス差別主義者」リストに入れられていた件

(2022年9月12日 加筆修正)

先日、Twitter上で「トランス差別主義者」「トランス差別の人たち」という二つのリストに入れられていたことを発見した。

トランス差別主義者|怪しいなと思ったらガンガン追加してるんで異論や誤解などあればお伝えください

https://twitter.com/green_lion_game/lists/list2

トランス差別の人たち|自分用メモです。誤解や勘違いなどあればお伝えください。

https://twitter.com/greenlion1987/lists/list1

  

(2022年9月12日 追記)

現在、リストは両方とも削除されている。

二つのリストの作成者は同一人物であり「みどりのらいおん(@greenlion1987)」が本アカウント、「gl_game(@green_lion_game)」はその副アカウントである。

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わざわざ別々のアカウントで同じ主旨のリストを作成した意図は不明だが、私は唯一、その両方に入れられていたメンバーである(※気づいた時点で両方ともブロックして解除)。この人物と《トランス差別》について議論を交わした記憶はないが、よほど強烈に敵視されているようだ。

このところTwitter上のLGBTおよびフェミニズムクラスタでは、トランス女性の女性専用スペースの受け入れをめぐる議論が尾を引いている。

だが私は女性専用スペースの問題にはとくに言及せず、もっぱらレズビアンの多くが、トランス女性を性的対象にしないことを理由として「クィア理論」や「トランスジェンダリズム」に基づく性的加害を受けていることの問題についてしか述べていない。

具体的には、下に示すような事例についてである。 

ここで私自身のスタンスをあらためて表明すると、私はシス男性の立場から、トランス女性の女性専用スペース受け入れについて反対する資格はないと考える。

だが一方でシス女性の間から、トランス女性の受け入れについて危惧する声が上がるのはやむをえない側面もあり(そも「トランスジェンダー」という用語・概念自体が未だ世間一般に浸透しているとは言い難い)、そのような不安や疑問を表明しているだけの人を、それこそ「トランス差別主義者」などと一方的に決めつけて“糾弾”することは慎むべきである。

ましてやトランス女性を性的対象に含めない(あるいは性器の形状を理由に除外する)ことまでも「トランス差別」であるという、それこそ“排他的”で“偏狭”な思想には断固として反対するものだ。

ところが、このような私の姿勢が「トランス差別主義」に該当するらしい。

しかし、そのように判断される根拠はまったく示されない。もっとも上掲のとおりリストの説明文には《怪しいなと思ったらガンガン追加してる》とあるので、じつのところ《レズビアン差別》の告発・批判が原因であるかすらわからない。 

また私以外のメンバーに関しても不可解な人選が目につく。

たとえば、百合作品の新作情報を伝えるアカウントなども含まれている。アカウントの管理者に報告したところ、これまでトランス女性の問題について言及したことはないとのことで、ひじょうに困惑の様子であった。

中でも目を惹くのが、漫画家・渡辺ペコ@pekowatanabe)氏まで追加されている点であろう。

渡辺ペコ氏とトランス問題の関わりとしては、かつて氏が先鋭的なトランス擁護派から、自分たちと一緒になって「トランス差別主義者」を“糾弾(する内容のツイートを)”せよと威圧的に要求され、それを拒否したことによって逆恨みされたものと思われる。

しかし上述のとおり、何をもって《トランス差別》とするかの判断基準はきわめて恣意的であり、レズビアンがトランス女性を性的対象に含めないこと(より正確には、恋愛やSEXのパートナーを選別する際の基準に「生物学的性別」を含めること)までも「シスセクシズム」「トランスフォビア」「TERF」などと決めてつけられてしまうのが実情だ。こうした決めつけは、むしろそれこそがレズビアンの「性の自己決定権」の正当な行使を妨げる《レズビアン差別》以外の何物でもない。そのような状況下において、安易に《トランス差別》に反対などと口にできないのは当然であろう。

ところが渡辺ペコ氏は、自ら積極的にトランス排除を主張・煽動していたわけでもなく、それどころか上掲の「アレク進太郎」に対する返答以降はトランス女性に関して何ら発言していないにもかかわらず、ただトランス排除に“(トランス擁護派が勝手に期待する形で)反対しない”というだけの理由で「トランス差別主義者」と決めつけられ、あげくトランス擁護派によるネットリンチの標的にされてしまった。

一方で、そも人間の「生物学的性別」を否定して「性自認」による自己申告のみで《性別》を決定・判断すべきとする前衛的な「トランスジェンダリズム」の政治的イデオロギーが(トランスジェンダー当事者を含めた)一般社会に受け入れられるはずもなく、私が把握している範囲でも、毎日のようにこの問題を提起しているアカウントが(トランスジェンダー当事者によるものも含めて)複数存在する。だが、しかしそれらのほとんどは、どういうわけだか「みどりリスト」には含まれていないのだ。そうなると、ますます「みどりのらいおん」が規定する「トランス差別主義者」の定義がわからなくなってくる。

それにしても、はたして「差別主義者」という強い言葉は《怪しいなと思ったらガンガン追加》するといった安易なレッテル貼りに用いられるべきものであろうか?

《異論や誤解などあればお伝えください》《誤解や勘違いなどあればお伝えください。》などと殊勝な態度を装ってもいるが、そも「差別主義者」と判断する根拠を示すべきなのは、そのようなレッテルを見ず知らずの他人に貼りつける「みどりのらいおん」の側であろう。不正を立証する責任が告発する側にあることは自明であり、だからこそ私は《レズビアン差別》を告発する際に私のもちうる語彙を総動員して最大限言葉を尽くしている。

ようするに「みどりのらいおん」は何の根拠も示さず、ただ自分が気に食わない人間に「差別主義者」のレッテルを貼って回っているだけである。だが自分勝手な思い込みを元にした根拠のないレッテル貼りは、そのじつ批判でも告発でもなく、たんなる誹謗中傷・人格攻撃すぎない。

このような形でなされる「トランス差別主義者(と「みどりのらいおん」が勝手に決めつけた人々)」に対しての“糾弾”が《トランス差別》の抑止・是正に資するとは到底考えにくい。仮に「トランス差別主義者」と名指しされた人々が《トランス差別》をやめたいと思っても、その“根拠”すらわからないのだから改めようがない。

つまるところ「みどりのらいおん」の行為は、魔女狩りのごとく「敵」を作りだしては一方的な吊し上げによって糾弾欲と加害欲を満たす、トランス擁護の形を借りた“糾弾ジャンキー”によるネットリンチの煽動に他ならない。

日頃から《レズビアン差別》を“糾弾”する私を含めて、分野を問わず「差別」の問題に取り組む人々は、まさに「みどりのらいおん(@greenlion1987)」を他山の石としなければならない。

  • なお「みどりのらいおん」による「トランス差別主義者」の認定は上述のとおり《何の根拠もないレッテル貼り》であるが、かといって私は「みどりのらいおん」に対して、私を「トランス差別主義者(トランス差別の人)」と認定した“根拠”についてあえて問うつもりはない。
  • 見ず知らずの他人に対してこうした断定的かつ不誠実な振る舞いをする人物と、議論以前に人としての健全なコミュニケーションを図ることは困難であると考えられるし、そこまでの負担を強いられる義務もメリットも当方にはないからだ。
  • 現在、Twitter上では「みどりのらいおん(@greenlion1987)」について副アカウントの「gl_game(@green_lion_game)」と共にブロックしている。
  • そも、こうした監視目的のリストはメンバーからブロックされたら外れてしまうため、公開で作成しても意味がない。それでも意味があるとすれば「おまえを晒し者にしてやる」という悪意に根ざしたたんなる“嫌がらせ”でしかない。
  • よって今後、謝罪なども含めて「みどりのらいおん」からのコンタクトは一切拒絶することをここに宣言する。